蕪の出回る季節になりましたが値段はスーパーでどのくらいするでしょうか?あんかけやスープ・クリーム煮・サラダにと食卓に並ぶ機会も多くなってきます。
白カブだけでなく赤かぶや聖護院・津田・温海・天王寺・金沢など地域特有の品種もありますが、下ごしらえのやり方や皮むきは必要なのか?保存方法などについてまとめました。
蕪の値段はスーパーでどのくらい?
蕪の値段ですが、スーパーでは2株~3株を1つに束ねたものが税抜き158円から258円前後で販売されています。
蕪は種類も豊富で地域によって品種名も異なりますが、一般的にスーパーで流通している私たちが見慣れた白い蕪は小カブ(金町系)が多く、そのほか大・中・小と形で分けられているだけで、具体的に品種名は表示されていません。
スーパーでも農家産直のコーナーを設けている店舗では、紅白の蕪がセット売りされているのを見かけることもあります。
1年を通して手に入りやすい蕪の旬は春と秋の2回あり、中でも流通量が一番多い11月頃に出回るものは甘みが強く、生産量の7割以上が千葉県産となっています。
蕪は下処理が必要?
蕪の実はほどよい柔らかさがありアクもほとんどないため、下茹でなどの下ごしらえは基本不要です。
蕪は葉の部分にもカロテンやビタミンB1・B2・ビタミンCなどの栄養素がたっぷりと含まれているため、料理ではまるごと活用してほしい食材です。
茎部分を付けて調理する場合は、根元に溜まった泥に注意してください。食べている時に口の中でジャリっという音がしようものなら、食べる気が失せてしまいますよね。
流水で洗い流すことが難しいかぶの茎の根本の汚れは、水を張ったボウルの中にカブを浮かべるという下処理を行うことでほぼ解消できます。
念には念をで、ボウルの中で竹串を使って根元に汚れ残りがないか、かき出し作業を行いましょう。
あまり長く浸けすぎると蕪の持つビタミンCが水に溶けだし、せっかくの栄養が逃げてしまうため、皮はむかずに皮付きのまま水に浮かせて汚れを取るのがおすすめです。
蕪は皮ごと食べることができる?
蕪は皮をむいて食べたほうが良いのか?皮ごとでも食べられるのか迷った経験があるのではないでしょうか?
小蕪は皮が厚くないのでむかずに食べることができますが、大きめのカブになると皮も固く食感が気になると思うので、剥いて料理するほうが食べやすいといえます。
皮の部分にもビタミンCやジアスターゼなどの酵素成分が含まれています。ビタミンCは水や熱に弱いので、なるべくなら皮ごといただいたり生に近い状態で食べるのがオススメです。
蕪を大根のようにすりおろして頂いたり、イチョウ切りにした皮つきの生のかぶと柿とカブの葉を塩麹・ブラックペッパー・ごま油で和えたフルーツサラダも丸ごと栄養が摂れてオススメです。柿を金柑に置き換えても美味しいですよ!
皮を剥いた蕪を調理するときは、スープにしていただけば液体に溶けだした果肉の栄養素も逃さずに飲め干せるのでオススメです。
皮むきするかどうかは最終的に好みの問題となりますが、小カブは皮ごとで中くらいから大きめのかぶは皮を取り除いて料理してみてはいかがでしょうか?
蕪の保存方法
蕪は葉つきの状態で売られていることが多いですが、保存する時に葉がついたままだと果肉の栄養や水分が葉の方に取られてしまいます。かならず葉っぱと果肉とに分けて保存することを忘れないでください。
蕪の常温・冷蔵庫・冷凍庫での保存期間は、以下のとおりです。
保存方法 | 葉の日持ち | 根の日持ち |
---|---|---|
常温 | 約1日 | 約2日 |
冷蔵庫 | 約3日 | 約7日 |
冷凍庫 | 約30日 | 約30日 |
蕪は日持ちの短い野菜のため、常温保存はオススメしません。室温の低い風通しの良い場所での保管で根のほうは持って2日ほどですが、葉はすぐに傷んでしまうので常温に置くことは避けましょう。
冷蔵庫で保存するときは、外気に触れて乾燥しないよう葉と根ともキッチンタオルなどで包んでジップロックなどに入れて、野菜室で保管しましょう。葉の方は寝かせずに立てかけて保管すると幾分フレッシュ感を保つことが可能になります。
冷凍庫に入れる場合は、「葉」は沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れてサッと湯通しし、冷ましたら好みの大きさに切るか刻んで、水気を絞って密閉容器や袋に入れ保存します。
「根」は皮をむいて料理しやすい大きさに切り、ほど良い固さを残しつつ塩ゆでします。冷まし終えたら水気をしっかりと切って、密封袋に並べいれて空気を抜くように閉じて保存してください。
冷凍した蕪の葉と根は解凍不要で、取り出してすぐに調理できますが、時間が経つと食感や風味も落ちてくるため、早めに消費してくださいね。
まとめ
蕪は、スーパーで1束(2~3株)158円~258円前後(税抜)の値段で売られています。
癖もなく食べやすいので基本下ごしらえは必要ないですが、茎つきで料理する場合は、根元に溜まった泥をかき出すのにボウルに張った水の中に浮かべて作業すると良いでしょう。
蕪には水に弱いビタミンCが豊富に含まれているため、長時間水にさらさないように注意しましょう。
小かぶは皮ごといただけますが、大カブの皮は繊維質で硬いため剥いたほうが食感も良く美味しくいただけます。また、葉っぱにはカロテンやビタミン・ミネラル類などの栄養素が豊富に含まれているため、捨てずにいただいてくださいね。
蕪の保存方法に最も最適なのが冷蔵庫ですが、長く日持ちさせたいときは冷凍庫に入れて保管しましょう。保存の際は、根の栄養が葉に取られて果肉の水分が抜けてしまわないよう、必ず切り分けることを肝に銘じておきましょう。
【関連記事】
大根のスーパーでの値段の相場はどのくらい?皮むくのか剥かないのか?辛味をとる方法も
切り干し大根のスーパーの売り場はどこ?栄養や糖質はどのくらい?そのまま食べれるってホント?
コメント