年越しそばを食べずに年は越せないと大みそかにはあたりまえのように頂いていますが、食べる意味やかけなのかざるなのか?出汁やつゆの味や具材は決まっているのかと疑問に思ったことありませんか?
年越しそばはいつから食べられているのか?温かいと冷たい地域で違いはあるのか?何時に食べるのがいいのか?食べないとどうなるのか?取り寄せの人気商品についてまとめました。
年越しそばはいつから食べられてるの?
年越しそばは歴史をさかのぼると江戸時代後期から食べ続けられている、200年以上の伝統を誇る食べ物になります。
由来やいわれについては、江戸時代では月末の締め日に丁稚奉公の人たちを労う意味も含めて三十日そばが振舞われていたことから派生し、1年の締めくくりとして大晦日に年越しそばを食べる習慣が根付いたと見られています。
また、ビタミンB1が不足することで起こる脚気が江戸で流行したことにより、ビタミンB1が豊富な蕎麦を食べることで脚気を防げると広まったことからソバ文化が一般化しました。
年越しそばは、持つ意味合いによって名称も変わってきます。
細く長く生きられるよう健康長寿の願いを込めた「寿命そば」、金細工師が散乱した金粉を拾集するのに練ったそば粉を利用していたことより金運アップの縁起物で「福蕎麦」。
鎌倉時代に年末に振舞われていたソバ餅で人々のツキが上がったことから「運気そば」、切れやすい食材の特性から1年の悪い縁を断ち切り厄を落とす意味が込められた「縁切り蕎麦」など、いずれもゲン担ぎに由来したものばかりです。
さっきは江戸時代からって言ってたのに鎌倉時代が出てきたよと思った方もいるでしょう。
年越しそばには様々な説があり、具体的には1814年発行の「大阪繁花風土記」に晦日に年越し蕎麦を食べるとハッキリ記載されてあることから、200年は続く風習であるとされています。
年越しそばの地域による違いは?
年越しそばに厳格な決まりはなく、地域によってだしつゆの味や具材もさまざまです。
定番ともいえる人気の具材には、エビの天ぷら(長寿の意味が込められる)やかき揚げ、労をねぎらう意味が込められた白ねぎや長ネギ・鶏肉・油揚げなどがあります。
関東のそばつゆはカツオだしと薄口しょうゆで作られ、関西ではこんぶ出汁と白だしまたは薄口醤油で作られます。
北海道や京都では子孫繁栄の意味を持つ鰊を甘辛く炊いて乗せた温かいつゆの「ニシンそば」が食べられています。北海道の年越しそばのつゆは関東風になります。
わんこソバでお馴染み岩手では大晦日に歳の数だけ食べる文化があり、福井では辛みの効いた大根おろしをかけた冷たい越前蕎麦(おろしそば)が食されます。
新潟ではつなぎに布海苔が使われた冷たいせいろのへぎそば、関東ではおかめそばが主流ですが、埼玉や長野の一部ではつゆにクルミだれを入れて食べるクルミそばを作る家庭も。沖縄ではそば粉を使わず小麦粉で作られる沖縄ソバを年越しにいただきます。
うどん県の香川でも年越しではそばを使うのが基本ですが、うどんにうめぼしやもみじおろしの紅の具材を乗せて1年の幸福を願う、紅白の年明けうどんの習慣が広がりを見せているそうです。
我が家では鶏やゴボウ・人参などの具入りの温かい年越しそばに海老天を乗せて毎年頂いています。
地域別で特徴もさまざまですが、もしかしたら数年後には年明けうどんが全国に広まっているかもしれませんね。
年越しそばは何時までに食べたらいいの?
年越しそばは何時に食べたらいいのか?タイミングで迷った経験ありませんか?いつ食べるかは自由で特に決まったルールはありません。
テレビのニュースでは決まって大晦日の昼間に蕎麦屋で年越しそばを食べる人たちの姿が放映されますし、夕食の時間帯に一緒に済ます人もいれば除夜の鐘に合わせて31日が終るギリギリまでにいただくなどさまざまですね。
我が家では夕食にお寿司やオードブルをいただいたあと、紅白を観ながら10時過ぎに食べるのが毎年の習慣となっていますが、毎年夕ご飯を食べ過ぎてお腹がはち切れそうな中、年越しそばをいただいています(汗)
地元ならではの風習があるところはしきたりに従えばいいでしょうし、特になければお好きな時間にいただいてください。1年の厄を落とすことから、年をまたぎながら食べるのは縁起が良くないといわれます。
福島県の会津では、年明け後にいただく「元日そば」の習わしがありますし、山梨や愛媛でも正月に蕎麦を食べる風習があり、ところ変われば習慣も変わることがわかりましたね。
年越しそばを食べないとどうなる?
年越しそばについて調べていると「食べないとどうなる?」という疑問や不安に思う人がいることを知りました。
食べないからといって急に災難が降りかかったり縁起が悪くなるなんてことはないので、心配する必要はありません。
ゲン担ぎや縁起物で食べる習慣がある人は、1年の締めくくりに食べないと気持ち悪いと感じる方もいるでしょう。
家族と住んでいたときは食べていたけど、仕事で一人暮らしを始めるなど環境が変わってからは食べなくなったという方も多いはずですし、そばアレルギーを持つ方はそもそも食べることができませんものね。
私は病気をしたことがあるのですが、健康で何気ない日常が送れることがいかにありがたいことなのか痛いほど身に染みた経験をしました。
年越しそばを食べずとも、1年の終わりに今あることに感謝して締めくくる気持ちが一番大切なのでないかなと思います。
年越しそばの取り寄せは長野の信州蕎麦が人気?
年越しそばを毎年食べるのが習慣になっている方は、美味しい蕎麦を求めて探しているのでは?今年はどこの蕎麦にしようかまだ決まっていないという方に、お取り寄せで人気のソバをいくつかご紹介します。
「雪村そば」年越しそばセット
長野の「雪村そば」は、ソバ粉の信州産信濃1号と小麦粉のつなぎ北海道産キタワセで作られる手打ちの二八蕎麦です。石臼挽きで時間をかけて丁寧に挽かれた粉は香り高く、ツルっとしたノドごしとしっかりとした歯ごたえが感じられます。
付属のつゆも合成保存料や化学調味料は不使用で、鰹節や日高昆布・煮干しをブレンドして作られ、本格的な年越しそばを堪能できます。4人前・6人前・8人前セットから選べます。
京都の「きよ泉」の年越しそばは、高級な宇治抹茶を蕎麦粉に練り込んだ抹茶ソバです。京都産の一番茶の抹茶をじっくりと石臼挽きすることで味はもちろん、香りや色も鮮やかな緑色で目でも楽しめるそばになっています。
自宅用に一味変わった宇治抹茶の年越しそばを取り寄せてもいいですが、上品で目を惹くので贈答用に送ってもお相手に喜ばれそうな一品です。
山形も蕎麦処で人気ですが、この時期限定の「蔵打ち生そば」は地元店の麺製造を手掛ける工場から打ち立てが直送で届きます。
のど越しと歯ごたえのバランスが絶妙で、カツオやこんぶ・サバのエキスが入った特製つゆが麺との相性抜群です。美味しく茹で上げるレシピも同梱されており、化粧箱入りなのでギフト使いにもピッタリです。
まとめ
年越しそばは200年もの年月食べ続けられてきた縁起物で、健康や金運・厄落としなどの意味が込めらた食べ物です。
地域によってつゆの味や具材も異なり、温かいかけそばのところもあれば冷たいざる蕎麦でいただくところもあります。
何時までに食べたらいいというルールはありませんが、12月31日から日付の変わる1月1日を跨いで食べるのは避けましょう。
年越しそばを食べないと何か悪いことが起こるわけではありませんが、家で用意されているならゲンを担いで口にしておきたいですね。
地元の蕎麦屋で食べる方もいればスーパーで食材を揃えて作る人、ネット通販で美味しいそばを探して取り寄せる人、いろんな楽しみ方がありますね。
今年は何かと大変な年になりましたが、来年は皆さんにとって良い年となりますように☆彡
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