新玉ねぎは春の時期のみスーパーで手に入れることができますが、いつぐらいまで店頭の売り場に並ぶのでしょうか?
見た目はさほど変わらない1年中出回っている玉ねぎとの違いはどこにあるのか?辛味を取る方法や保存はネットに入れたままでいいのか?常温・冷蔵・冷凍での保存の仕方についてまとめました。
新玉ねぎの時期はスーパーでいつくらい?
新玉ねぎの旬の時期は3月から4月なことより、スーパーでは5月くらいまで売り場に並びます。早いものですと静岡県産が1月上旬ころより出回る地域もあり、遅いものですと6月まで収穫できるところもあり、5月以降も楽しめる地域もあります。
一般的なたまねぎの生産量は北海道が6割以上のシェアを誇りますが、新玉ねぎの産地で有名なのは淡路島や、千葉県の白子町産の新玉ねぎも1ヵ月間の時期しか味わうことができないことで人気です。
スーパーでの新鮮な新玉ねぎの見分け方・選び方は、
・手に取ってずっしりと重みを感じる
・皮の表面が乾燥して艶がありキズがついていない
・形が球体に近く平べったくない
・上の軸の中心を軽く押した時に凹まない
・カビが生えていない
ものを基準にチェックして選ぶのがポイントです。
新玉ねぎはふつうのたまねぎより劣化するのが早く、軸の中心部分から腐っていきます。触って柔らかいものは傷みかけている証拠ですので、購入は避けましょう!
また、持ったときに軽く感じる場合は、傷みにより新玉ねぎの中身が空洞化していることが考えられます。乾燥して水分が抜けてフレッシュ感がなくなっているともいえますので、軽いものは選ばないように注意してくださいね。
新玉ねぎと玉ねぎの違いは?
新玉ねぎと玉ねぎは、乾燥させているか否か出荷状態に違いがあります。
新玉ねぎは収穫したら乾燥工程を踏まずに出荷しているので、皮の表面が白く水分を多く含みフレッシュでやわらかく生で食べてもほど良い甘みを感じます。
玉ねぎは1ヵ月ほど乾燥させてから出荷するため、水分が抜けている分ほどよく実が締まり、新玉ねぎよりも辛みが強く日持ちするのが特徴です。
辛い玉ねぎは加熱することで甘くなりますが、新玉ねぎは生食でも充分甘みを堪能できることから、サラダなどのレシピで多用されることが多いです。
新玉ねぎ・玉ねぎとも栄養成分的には変わらず、体力を復活させるのに必要なビタミンB1をはじめ、皮膚や粘膜を健やかに保つビタミンB6・体内の余分な塩分を排出するカリウムにカルシウム・鉄分・ビタミンC・食物繊維などを豊富に含みます。
また、旨味成分のジスルフィド類は血糖を下げて正常に保つ働きがあります。
栄養素を逃さず効果的に体内に摂り込むには、火を通していただく料理より生で食べるのがオススメです。
新玉ねぎの辛味を抜く方法
新玉ねぎは甘みがあって辛くないと言われ生のままサラダにして食べている方が多いと思いますが、それでも辛い時ってありませんか?これは辛味成分の元となる硫化アリルに起因します。
新玉ねぎの辛味を取る方法としてよく紹介されているのが水にさらす方法ですが、長く浸けすぎることで水に溶けやすい硫化アリルなどのビタミンやミネラルが流れて出て、せっかくの栄養素を取り逃すことになりかねません。
新玉ねぎの辛味を抜くときは、切ってから20分ほどそのまま放置して空気にさらすのがオススメです!
20分置いてもまだ辛いと感じるときは、もう10分ほど放置してみてください。空気にさらすことで辛みが大分やわらぎマイルドになります。
硫化アリルにはビタミンB1の吸収をサポートするほか、体内循環を活発にしたり血の巡りを良くしカゼを防ぐ効果もあるので、新玉ねぎを食べてみて辛いときは水に浸けずにカットして放置して辛みを飛ばしましょう!
また、新玉ねぎの縦に走る繊維を断ち切るよう横にして切ることで、辛みもやわらぐので試してみてくださいね。
新玉ねぎの保存はネットに入れたままでいい?
新玉ねぎの保存は、ネットに入れて風通しの良い日の当たらない場所で吊るすことで約7日間ほど持ちますが、常温・冷蔵・冷凍でベストな保存方法をみていきましょう。
新玉ねぎは乾燥させずに出荷されていることから、水分を多く含み傷みやすいため室内での常温保存には適していません。購入後すぐに使わない場合は、冷蔵庫で保存してください。
冷蔵保存するときは、外気や湿気から守るため新聞紙やキッチンタオルで個別に包んだものを袋に入れて野菜室で保管することで、保存期間は約7日間ほどです。
何もせずにそのまま新玉ねぎを冷蔵庫で保存した場合は、傷みが早く3日程度しかひもちしませんのでご注意ください。
冷凍保存する場合は、新玉ねぎを丸ごとではなく調理用途に応じて使いやすい大きさに切ってラップで包みジップロックに入れて保存することで、約1ヵ月ほど長持ちさせることができます。
生のままではなく炒めてから冷ましたものを冷凍することも可能です。使うときは解凍不要でそのまま炒め物やスープなどの料理に活用できるので、時短調理になって便利ですね♪
まとめ
新玉ねぎは3月~5月の時期だけスーパーや道の駅に出回る食材です。
ふだん食べている玉ねぎと違い、みずみずしくて柔らかく甘みのある新玉ねぎの味を存分に味わうには、生でサラダやドレッシング・肉や魚の添え物としていただくのが栄養素も丸ごと摂れてベストです!
思ったよりも辛味が強かったときは、栄養成分が流れないよう水にさらすことはせず、カットしてそのまま20分ほど放置することで辛みも和らぎます。
新玉ねぎは水分量が豊富で劣化が早いので、常温保存は避けて冷蔵庫でキッチンペーパーなどに包んで野菜室に入れることで約1週間、適当な大きさに切るもしくは切ったものを炒めて冷凍保存することで約1ヵ月日持ちが効きます。
食べられる時期が限られている食材ですので、見かけたらぜひさまざまなレシピにアレンジして楽しんでくださいね♪
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