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数の子の意味や由来は?薄皮のむき方や塩抜きした後の日持ちはどれくらい?

数の子 意味 料理

数の子はおせちと切っても切り離せない食材ですが、意味や由来は知っていますか?

プチプチと口の中で弾ける食感がたまらない数の子には、コンブやスルメイカ・人参と合わせた松前漬けや高級珍味の子持ち昆布などもあり、正月を彩ってくれます。

薄皮の取り方から塩抜きを塩水でする理由、保存期間はどれくらいなのかについてまとめました。

数の子の意味や由来

数の子は鰊(ニシン)の魚卵の集合体であることから、ニシンを二親になぞらえ両親がたくさんの子宝に恵まれるようにと「子孫繁栄」や「子宝成就」を願う意味や由来を持ち、長きに渡ってお正月の縁起物として親しまれてきた逸品です。

二親の健康長寿への想いも込められているといういわれも存在するようです。

数の子の名前の由来は、ニシンを「カド」と呼んでいたことから「カドの子」から派生したことに起因します。

正月料理で数の子が定着するに至ったきっかけは、江戸幕府の8代将軍である徳川吉宗が採用したことに始まります。当初は乾し数の子が食されていましたが、明治時代に入ってから塩漬けの数の子が食べられるようになり、以降この伝統が私たちにも受け継がれているというわけですね。

味付け数の子は、関東ではお出汁に醤油・酒を使うのに対し、関西では出汁に・薄口醤油・塩が使われるなど地域によって違いがあります。

最近の市販のおせちでは、味付け数の子の代わりに松前漬けが入ったモノも見られ人気が出ているそうです。私も松前漬けが大好きなので、新年の景気づけに必ず口にしておきたい食材でもありますね。

数の子の薄皮の取り方は?

数の子の薄皮って剥きにくいですよね。取らないでも食べられないことはありませんが、正直食感も悪くて塩辛いため、よほどのことがないと食べ切れないです。

薄皮をむいたほうが塩もうまく抜けるので、めんどうでもこのひと手間はおしまないでください。

数の子の薄皮のむき方については、塩抜き前のものは皮がモロモロになって取りにくいため、1度塩抜きで浸けておいたものを取り出し、2度目の塩抜き作業を行う前に薄皮を取り除いておきましょう。

塩水に浸けることで白い薄皮が浮いてくるので、かずのこの丸くなっている方へ向かって親指の腹を押し当てながら皮を集めるようにこそいでいきましょう。指がすべって剥きにくいときは、キッチンタオルなどを使ってむくと簡単にむけますよ。

山側の部分の切れ目など取りにくい箇所は、竹串や爪楊枝を使って取り除くことをおすすめします。

数の子の塩抜きを塩水でするのはなぜ?

数の子の塩抜きをするのにどうして塩水を使うの?と疑問に思ったことはありませんか?

塩を抜くのだから水だけでいいんじゃないと思われるかもしれませんが、これだと数の子の表面についた塩だけが抜けて中心部は塩辛く水っぽい仕上がりになるだけでなく、旨みもなくなり嫌なえぐみや苦味だけが残ってしまいます。

塩水を使って塩抜きするのは、浸透圧の原理を利用することで均等に塩抜きをし、旨味や苦味などのバランスを保つためです。

そもそも数の子は塩抜きをしないといけないの?と思っている人も中にはいらっしゃるでしょうが、しょっぱすぎて食べられたもんじゃありません。塩抜きして味付けという流れがベースとなります。

塩抜きするときのコツは、水1リットルあたり小さじ1杯の塩を入れることと、薄皮は2回目の水の取り替え前に取ることです。

水1000mlで数の子約200gまでさらすことができます。薄皮は塩抜きする前に取り除こうと思っても剥きにくいですし、塩が抜けすぎて失敗する原因にもなりかねません。塩がそれなりに抜けきってからでむくほうが、薄皮も簡単に取り除けますよ。

数の子の保存期間はどれくらい?

数の子を塩抜きしたあとは、常温・冷蔵庫・冷凍庫で日持ちはどのくらいでしょうか?

保存方法保存期間
常温約3日
冷蔵庫約7日
冷凍庫約30日

塩漬けされているとはいっても数の子はナマモノのため、常温保存には向いていません。暖房の入っていない室温が低い状態で持って3日ほどのため、常温に置くことはオススメしません。

冷蔵庫の場合は、塩抜きをした数の子の日持ちは7日ほどで、塩出し処理をしていないモノは2ヵ月くらい長期保存が可能です。たくさん購入したときは、消費する分だけを塩抜きし、残りはそのまま冷蔵保存することをおすすめします。

塩を抜いていない数の子も塩ぬきした物も冷凍庫保存はあまりオススメはできません。理由は、細胞が壊れて魚卵がハラハラと崩れてしまい、食感も悪くなってしまうからです。ジップロックなどに一つ一つラップに包んだものを並べ入れて、空気が入らないように閉じ保存することで30日くらいは持ちますが、やめておきましょう。

味付け数の子だと汁に浸した状態で密閉容器などに入れて冷凍保存することで、食感を損なうことなく頂くことができます。この場合も賞味期限は約1ヵ月程度です。冷凍した数の子をいただくときは、前日の夜に冷蔵庫へ移し替えて自然解凍してください。

まとめ

おせちの数の子には「子孫繁栄」や「健康長寿」といった意味や、ゴールドのような見た目から新年の縁起物で扱われていることがわかりました。

塩数の子の塩抜きには雑味が残らないよう必ず「塩水」を使い、薄皮はカンタンにむけて旨味と塩味の調和が取れるよう、2度目の塩水入れ替えの作業前に取り除くようにしてください。

数の子の保存法に最もピッタリなのが冷蔵保存です。塩抜き前だと2ヵ月ほど日持ちしますが、塩出し後の保存期間は1週間となります。

スーパーだと11月に入ると味付きと塩漬けの数の子を売り場で見かけるようになりますが、保存方法を上手に活用しながら余った数の子はポテサラやパスタ・天ぷらなどにリメイクして、旬の食材を満喫してくださいね。

<追記>
今年も残すところ1ヵ月を切り、スーパーでも年末年始の奉仕品で塩数の子をたくさん見かけるようになりました。

値段は200gあたり1,280円~1,580円(外税)やかつおや明太風味の味付け数の子が880円(約180g)で販売されていましたよ。

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