ナパージュは、ケーキの上に飾られたフルーツに艶出しのために塗られるゼリー状のモノを指しますが、おうち時間で手作りケーキを作る時に代用でジャムやはちみつは使えるのでしょうか?
そのほかアガーや寒天・水飴でも置き換え可能なのか?刷毛がないときの塗り方や、市販の商品がコッタやカルディに売っているのか?販売店情報についてもまとめました。
ナパージュの代用ならジャムやはちみつ・アガー・寒天・水飴
ナパージュの代用は、ジャムやはちみつ・アガー・寒天・水飴・ゼリーなど、自宅にあるモノを使うことで作ることができます。
基本のナパージュの作り方はペクチンまたはゼラチンと砂糖・水で作りますが、ゼラチンなしで作るときは上に挙げた商品で代用してください。
ただ、置き換える材料によって微妙に風味や食感・見た目のツヤ感が変わってくるため、代用するときは調節が必要です。それぞれの使い方のポイントやコツを以下に挙げます。
ナパージュの代用にジャムを使う場合は、使用する分量の半分~同量の水を混ぜて温めたモノをこし器でこし、ジャムの果肉が混ざらないように気をつけてください。
ナパージュは透明感がありますが、フルーツで作られたジャムには色が付いています。できるだけ透明感を演出したいときはりんごや白桃ジャム、ベリー系のケーキならいちごやブルーベリー・ラズベリー・ブラックベリー・カシス・ハスカップジャムがおすすめです。
フルーツをデコレーションしないチーズケーキなら、オレンジやレモンのマーマレードやラフランス・あんず・色付きのベリー系やキウイジャムなどとも相性バッチリです♪
はちみつを使う場合は、甘さが砂糖の3倍であることを念頭に置き、使用する量に気をつけなければなりません。
はちみつをそのままベタ塗りしてしまうと、見た目のキラキラ感は演出できても甘ったるい仕上がりになり、ケーキの美味しさを損ないかねません。
ナパージュにするときは、溶けにくいハチミツは鍋で温めた水の中で溶かし混ぜ、充分に冷ましてからフルーツに塗るようにしてください。
アガーも植物性の凝固剤でゼラチンに比べて透明感が高いので、スイーツの光沢感を演出するのにピッタリな代用品です。
ゼラチンと同じ分量だとアガーの方が固まりやすいので、少量をお湯で溶いて冷ましてから使ってください。
砂糖を加える場合は、アガーはダマになりやすいため、最初に混ぜ合わせてから溶かすのがポイントです!
寒天でも置き換えできますが、固まる力が強いため使用する量に注意が必要です。粉寒天なら1gに対し水100ml・砂糖大さじ2杯の分量を鍋で混ぜ溶かし、冷ましてから塗ってください。
ゼラチンで作ったナパージュに比べると寒天は白濁色で透明感にはかけますが、ツヤ感は演出できるので代用してみてくださいね。
水飴を代用することも可能ですが、そのままでは固まりやすいため多めの水でゆるく伸ばして使うのがポイントです。水よりもお湯を混ぜるほうが水飴が伸ばしやすく、作業もしやすいかと思います。
はちみつやジャムと同様に砂糖なしで作れるのがメリットではありますが、固まりやすいことからツルンとした食感にはなりません。ツヤ出し要員としては一役買ってくれますよ。
そのほかナパージュに代用できるモノとしては、市販のゼリーを電子レンジで20秒ほどチンして粗熱を取って塗るのもオススメです。ワンランク上のケーキ作りに活用してみてくださいね♪
ナパージュで刷毛がないときの塗り方は?
ナパージュは、刷毛を使って果物に塗っていくのがまんべんなく塗り広げやすいのですが、あまりお菓子作りをしないご家庭には刷毛がないということもあります。
ナパージュを塗るのに刷毛がないときは、スプーンですくってフルーツの上に垂らしながら背で塗り広げることもできますが、あまり効率の良いやり方とは言えません・・・。
金属製のスプーンだと塗り広げるときに誤って果肉をつぶしてしまうこともあるため、刷毛代わりに使うならシリコン製のスプーンがいいと思います。
それよりも刷毛がないときは、フルーツ自体をナパージュにくぐらせてからデコレーションするのがオススメです!
ブルーベリーやさくらんぼなど小さくて丸みのあるフルーツは、ナパージュを塗るのに刷毛だと転がって逆に塗りにくいため、くぐらせるほうが効率良く見栄えもキレイに仕上がります。
いちじくや洋梨・桃・メロンなど果肉が柔らかめの果物をナパージュにくぐらせる際は、果肉が崩れないよう扱いには気をつけてくださいね。
また、刷毛で塗らずにナパージュにくぐらせてトッピングするときは、ある程度とろみがある状態で行うようにしてください。
冷め切っていないシャバシャバの液状にまとわせたフルーツをトッピングしてしまうと、ナパージュが生地に垂れたり熱で生クリームが溶けたりして出来栄えが悪くなるので注意してくださいね。
ナパージュはコッタやカルディで売ってる?
ナパージュは、ネット通販で市販の商品も販売されているので、手作りするのがめんどうな方は活用してみてはいかがでしょうか?
製菓材料を扱うコッタ(cotta)のネット通販では、粉末を水で混ぜて加熱するタイプとそのまま塗ることができる非加熱タイプを取り扱っています。
非加熱タイプのナパージュはこちら
コッタで特に人気なのが非加熱タイプのナパージュです。
加熱タイプに比べると割高にはなりますが、温める必要もなく使いたいときにサッと取り出して塗るだけで、スイーツの見た目も艶やか華やかに演出してくれるだけでなく、フルーツの乾燥も防げる便利な時短アイテムです♪
加熱タイプのナパージュグラッセ 1kg
ナパージュには、基本の無色透明のヌートルのほか、赤すぐりやいちごなど赤い果物が加わったルージュ、アプリコットを煮詰めて作られたブロンの3種類が存在します。
コッタではすべての種類のナパージュを取り扱っていますが、ルージュとブロンは大容量のみで少量タイプは取り扱いがありません。
カルディでは、加熱タイプの粉末状のナパージュミックスが100g入り308円(税込)で販売されています。
普通のスーパーでは市販のナパージュが売っていないため、店舗型ではカルディや製菓材料店で購入するか、ネット通販での取り寄せになります。
ただ、カルディは扱う在庫数が少なく、店舗によっては売り切れていることが多い印象です。市販のナパージュをお探しの場合は、コッタなど製菓材料を扱うネットショップを利用するのが確実です。
まとめ
ナパージュをゼラチンなしで手作りする場合に代用できるのは、ジャム・はちみつ・アガー・寒天・水飴・ゼリーです。
代用する材料によって見た目や風味・食感に若干変化があるため、上に挙げたそれぞれの置き換え方のポイントを抑えたうえで活用してくださいね。
ナパージュを塗るのに刷毛がないときは、果物をナパージュ液に浸してからデコレーションするのがオススメです。ある程度熱の冷めたトロミのある状態(常温で28℃ほど)でフルーツをくぐらせるのが、キレイに仕上げるコツです。
ナパージュを手作りするのがめんどうな場合は、製菓材料を扱うネットショップcotta(コッタ)の非加熱タイプのナパージュがそのまま使えて便利なので、活用してみてくださいね♪
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