豆腐は大豆から豆乳を作って作られますが、脂質が多いのは絹ごしと木綿どっちかご存知ですか?
材料は同じでも製造工程に違いのある豆腐は、栄養分やカロリーや糖質も一丁あたり違いがあります。
日持ちは未開封と開封後でどのくらい変わってくるのかについてもまとめました。
豆腐の脂質が高いのは絹ごしと木綿どっち?
豆腐は絹ごしよりも木綿のほうが脂質が多いって知ってましたか?これは製造工程の違いによるものです。
豆腐は大豆を一晩水に浸けたものをミキサーなどですり潰し、蒸しておからと豆乳に分けた豆乳を加工して作られます。
搾り出した豆乳ににがりを入れて型に流して固めたモノが絹ごし豆腐となり、固めたとうふを穴開きの型に入れて圧搾して水分を抜いたモノが木綿豆腐になります。
絹ごしには水分を抜く工程がないため、木綿よりも濃い豆乳を使用して作ることによって、味が薄くならないよう工夫が凝らされています。
絹ごしに比べ木綿は圧力をかけて作られるため、水分が抜ける分より栄養素の凝縮した味の濃い豆腐に仕上がります。
栄養素が高くなる=絹ごしよりも木綿のほうが脂質が高いというわけですが、木綿豆腐のすべての栄養分が絹ごしに比べて高くなるかといえばそうではなく、水分と一緒に流れ出て逆に低くなる栄養素もあります。
血管プラークが溜まることで起こる脳梗塞や心筋梗塞を未然に防ぐ観点からは、より脂質の少ない絹ごし豆腐を選択して食べるのがオススメです。
うちの母は脳梗塞で入院した経験があるのですが、脂質を控えて血管プラークを減らす食事法であるRAP食を取り入れることで薬を手放すことに成功し、麻痺も残ることなく元気に過ごしています。
以来、我が家の豆腐の定番は、脂質の低い絹ごしになっています。
豆腐の栄養分やカロリー・糖質は一丁どのくらい?
豆腐の栄養分やカロリーに糖質はどのくらいなのか?絹ごしと木綿一丁と100gあたりで違いを見てみましょう。
豆腐の種類 | カロリー | 糖質 |
---|---|---|
木綿100g | 80kcal | 0.4g |
木綿一丁 | 320kcal | 1.6g |
絹ごし100g | 62kcal | 1.1g |
絹ごし一丁 | 248kcal | 4.4g |
スーパーで売られている豆腐の一丁あたりのグラム数はメーカーによって300g~400gとまちまちですが、当サイトでは1丁400gで換算しています。
カロリーは木綿よりも絹ごしのほうが低いのに対し、糖質は木綿よりも絹ごしの方が高いことがわかりますが、木綿とうふの圧縮加工により絹ごし豆腐よりも食物繊維が多いことに起因します。
豆腐の栄養では、筋肉に必要な材料やエネルギーの源となるたんぱく質、骨や歯の形成や筋肉の収縮をサポートするカルシウム、鉄分や食物繊維・脂質は木綿豆腐のほうが多く含まれています。
カラダに余分な塩分を排出する働きのあるカリウムや、骨を健やかに保ち筋収縮をサポートするマグネシウム、水に流れやすいビタミンB1やビタミンB2は、絹ごし豆腐のほうが含有量が高くなります。
木綿豆腐は水分を抜きながら固めるため、水に溶けやすいビタミンやミネラル類が製造過程で流れてしまい、水分を抜かずに作られる絹ごし豆腐よりも少なくなります。
豆腐の主原料である大豆には、肌の調子を整えガンを防ぐ効果のある大豆イソフラボンも豊富に含まれており、半丁で1日に必要な量が摂取できます。
糖質制限をしている方は木綿豆腐を、脂質に気をつける必要がある方は絹ごし豆腐を選択してみてください。
豆腐の日持ちは未開封と開封後ではどう違う?
豆腐の賞味期限は、未開封では約7日ほどですが、開封後でも7日日持ちするのかといえばそうではなく、開けてしまった豆腐は2日以内で食べ切ってしまうのうがベストです。
豆腐は商品によって、表示された日付までなら安全に食べられる消費期限、表示された日付までなら美味しく食べられる賞味期限が設定されています。
未開封なら賞味期限切れより3日ぐらいであれば食べることはできますが、開封していなくても消費期限日を過ぎた豆腐なら食べずに処分するのが賢明です。
未開封で賞味期限切れより5日や1週間経ったものは、場合によっては食べられることもあるかもしれませんが、傷みが進行しているため食べずに捨てるのが無難です。
開封したときに、豆腐が黄色く変色して腐っていたり、酸っぱい臭いや一緒に入っている水ににごりがなく食べられそうと判断した場合も、必ず自己責任で加熱調理をしたうえで食してください。
賞味期限切れより10日以上経った豆腐は食中毒を起こす危険があるため、未開封であっても廃棄処分してください。
豆腐に重石をのせて一晩水切りをして冷凍保存すれば約1ヵ月ほど日持ちしますが、水分が抜けて食感がスポンジのようになり、生のフレッシュさは損なわれます。
冷凍した豆腐は大豆ミートのようなお肉の食感が味わえ、ヘルシーから揚げに置き換えることもできるので、長く日持ちさせたいときは冷蔵庫ではなく冷凍保存を活用してみてくださいね!
まとめ
同じ材料から作られた豆腐でも製造工程の違う絹ごしか木綿かで、含まれる栄養素やカロリー・糖質に違いがあることがわかりました。
日持ちが短く、未開封であれば賞味期限切れ2~3日ほどでしたら食べることも可能ですが、開封後はその日のうちに食べ切ってしまうのがベストです。長く日持ちさせたいときは、水切り処理をしたあと冷凍することで1ヵ月保存が効きます。
冷や奴などそのまま食べる分には、絹ごし・木綿とも低エネルギー・低糖質ですが、調理方法によっては脂質や糖質が跳ね上がることもあるので、ヘルシーだからといって食べ過ぎには注意してください。
脂質が気になる方は絹ごし豆腐を、糖質を控えている方は木綿とうふがオススメです。
糖質制限ばかりに目が行きがちですが、コレステロールや脂肪が血管に付着して溜まる血管プラークは、食べ物に含まれる脂質が蓄積することにより年齢に関係なく心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす原因となります。
私たちはふだんから動物性や植物性の油や脂を摂取する機会が多いので、健康のことを考え、ときには脂質を控える食事も取り入れてみることをオススメします!
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