ヨーグルトは腸内環境を整える健康食材の一環として常備している家庭も多いと思いますが、賞味期限切れ1週間や10日でも食べることはできるのでしょうか?
未開封や開封後でいつまで大丈夫なのか気になるところです。腐るとどうなるのか見分け方や、ゴミの捨て方についてもまとめました。
ヨーグルトの賞味期限は何日くらい?
ヨーグルトの賞味期限は種類によって変わってきますが、一般的なプレーンヨーグルトは2週間、ゼラチンや寒天入りのハードタイプのヨーグルトで3週間、りんごやアロエなどが入ったソフトヨーグルトやドリンクタイプが2~3週間くらいになります。
意外に長く見えるヨーグルトの賞味期限ですが、未開封でしっかりと冷蔵保存されていた場合に限り、パッケージに印字されている賞味期限までなら美味しく食べられますよということを表しています。
開封後のヨーグルトは、冷蔵庫の冷気に触れたりドアの開け閉めによって温度の上げ下げが保存状態に影響することから、賞味期限内といえども3日以内に食べ切るのがオススメです!
冷蔵庫で保存する際は、ドアポケットに入れて保存しないことも重要です!ドアの開閉で振動が加わることで、ヨーグルトからホエイ(乳清)という水分が出るのを避けるためです。
上の写真は、我が家で毎日食べているブルガリアヨーグルト脂肪0の開封後より2日目のモノです。ドアポケットに入れず保存していても、これだけの上澄み液が出ています。
発酵食品であるヨーグルトに含まれる乳酸菌は生き物で日々発酵が進んでいるため、冷蔵庫内の10度以下の環境で発酵の進行を抑えながら保存するのが望ましいです。
常温に放置して少しでも温度が高い環境に触れたり時間が経過するとともに、発酵が進んで酸味が強くなりホエイが出て分離してしまうため、ヨーグルトメーカーも開封後は早めに食べるようパッケージに表記しています。
ヨーグルトを冷凍保存すれば、野菜やお肉のように賞味期限が1ヵ月くらい持つのではないかと考える方もいるかもしれませんがメーカーも推奨はしていません。
ヨーグルトをそのまま冷凍して自然解凍すると、ホエー(水分)がたくさん出ることで分離し、液体状になったりして味や食感が悪くなるからです。
賞味期限を1日でも延ばしたい気持ちもわかりますが、どうしても冷凍したいときはヨーグルトの内容量に対して10%の砂糖やはちみつを混ぜて密閉容器に入れて保存することで、ホエイが出て分離するのを回避することができますので試してみてくださいね!
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ヨーグルトの賞味期限切れは未開封・開封後でいつまで大丈夫?
食べる機会をついつい逃して冷蔵庫に眠っていたヨーグルト。食べようと思ったときには賞味期限切れが発覚!賞味期限が過ぎたヨーグルトはいつまでなら食べても大丈夫なのでしょうか?
ヨーグルトが賞味期限切れでも未開封で2日程度しか経っていなければ食べられますが、1週間や10日を過ぎたヨーグルトはホエーが浮かび分離して腐敗が進んでいることが考えられます。
未開封で保存状況が良ければ賞味期限切れから2週間や1ヵ月を経過していても食べられたなんて書き込みも目にしますが、1週間を過ぎたヨーグルトは腹痛や嘔吐を引き起こす原因となるため、食べずに必ず廃棄してください!
ヨーグルトを開封後は、賞味期限内であっても3日以内に消費するのが鉄則です。賞味期限切れの開封後のヨーグルトでも、正しく保存されていれば2日くらいでしたら食べることも可能ですが、開封することで菌が繁殖しやすい環境にあるのでオススメはしません。
ヨーグルトが賞味期限切れしてしまったときの使い道ですが、未開封で1週間経ったものいただくときは、カレーに入れたりパンケーキやスーコーン・マフィンなど加熱調理に活用することで、より安心して食べることができます。
ヨーグルトは賞味期限内に早めに食べることが基本ですが、賞味期限切れを食べる場合は以上のことを確認したうえで、自己責任でお願いします。
ヨーグルトは腐るとどうなる?見分け方は?
ヨーグルトは賞味期限切れでも食べられることは分かりましたが、保存環境次第で傷んでいることも考えられるため、腐るとどうなるのか見分け方について知っておきたいところですね。
見た目だけでは腐っているかどうかがわからない場合は、味や匂いに変化がないかに注意しててみてください。
ふつうのヨーグルトは、賞味期限に近づくごとに発酵が進んで酸っぱくなっていきます。
いつもより酸味が強く感じる程度では腐っていませんが、逆に賞味期限間近や切れているヨーグルトで酸味を感じない場合は、腐っている可能性が高いので食べずに廃棄しましょう。
鼻を突くようなイヤな臭いを感じることもありますので、ニオイをチェックすることも忘れないでくださいね。
ヨーグルトのあきらかにわかりやすい腐敗は、緑や黒・赤カビが生えて変色するという特徴があることです。
発酵が進むことで白色がほんの少し黄みがかった色になるくらいでしたら食べられますが、茶色く変色したりピンクっぽい色が付いていたら確実に腐っているので食べないでください!
捨てるのは勿体ないし、カビが生えている部分を取り除けば食べられるのではないかと考える方もいるかもしれませんが、ヨーグルト全体にカビ菌が繁殖し嘔吐や腹痛を引き起こす原因になりますので、食べずに捨てましょう。
ヨーグルトのゴミの捨て方
ヨーグルトの容器の捨て方は、各メーカーのパッケージを確認し、お住いの地域によってプラスチックゴミになるのか?可燃・不燃・リサイクルになるのか?市役所や区役所から配られる「家庭ごみ分別辞典」で調べて正しく捨てましょう。
問題は、賞味期限切れの腐ったヨーグルトの中身の捨て方です。可燃と不燃のゴミ分別が関係のない地域にお住まいの方は容器ごと捨ててしまえますが、そうでない方はどうするのが正しいのか迷う方も多いはずです。
処分に困って台所の排水溝やトイレにそのまま流しがちですが、排水管の詰まりの原因や水質環境にも良くないので、水に流して捨てることは避けましょう!
ヨーグルトの中身を廃棄する場合は、ビニール袋に入れて口を縛り、中身が破れて飛び散らないよう新聞紙などに包んでから捨ててください。
ヨーグルトは水分が多いので、手間でなければ排水溝や三角コーナーに水切りネットをかぶせたところにヨーグルトを流し、しばらく放置して水切りしたものをポリ袋に入れて廃棄するのがベストです。
ヨーグルトの容器に紙マークが付いていても、防水加工が施された紙はリサイクルができないため、可燃物扱いになります。
この場合は、中身を出さずに捨てることができるので、ヨーグルトの上の部分にキッチンペーパーなどかぶせて蓋をしたり、不要なチラシや新聞紙に包んでビニール袋に入れて捨てるといいでしょう。
まとめ
ヨーグルトは賞味期限が切れたからといってすぐに食べられなくなるわけではありませんが、保存状態が悪ければ未開封でも腐ることもあるので注意が必要です。
特に開封後は外気に触れて菌が繁殖しやすい環境になるので、2~3日以内に使い切るようにしてください。
腐っているかどうかを見分けるには、上で挙げた味やにおいの変化をチェックし、明らかなカビや変色が見られる場合は廃棄しましょう。
ヨーグルトの中身は台所やトイレに流すと配水管が詰まる原因になります。ビニール袋などに移し替えて、燃えるゴミで捨ててくださいね。
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