カレーを作り過ぎてしまった次の日、電子レンジで温め直して食べてもいいのかなって、ちょっとした不安が頭をよぎった経験をお持ちの方もいらっしゃるはず。
やっぱりカレーはお鍋でしっかりと温めなおしたほうがいいのかなぁって思っても、火加減や焦げつきが気になるのでレンジの方がラクかなと思う反面、夏は食中毒の心配もあるし・・・。
そこで今回は、ウェルシュ菌を予防する二日目のカレーの温め方について紹介したいと思います。
カレーはレンジで温め直しても大丈夫?
冷蔵庫で保存しておいた2日目のカレーをレンジで温め直しても大丈夫なのでしょうか?
電子レンジは、手軽に早くあたためることができるので使い勝手はいいのですが、カレーの温め直しには出来れば鍋を使ってください!
カレーは、ウェルシュ菌という食中毒の原因の元となる菌が発生しやすく日持ちのしにくいとても傷みやすい料理です。
具材で使用されるじゃがいもやニンジンなどのお野菜や鶏肉・豚肉・牛肉、エビやアサリなど魚介類などに見られるウェルシュ菌は、熱にめっぽう強く一度発生してしまったら最後。加熱温度を100℃にしても菌が消えることはなくしぶとく生き残ります。
カレーを冷蔵庫に入れずそのまま常温で一日置いたものでは、ウェルシュ菌がここぞとばかりに大量発生しやすい最高の環境を演出してしまいます。
冷蔵庫で保存していたとしても、レンジでの温め直しでは場所によって加熱温度にバラつきがあるため、中途半端な加熱は返って菌の増殖の手助けとなり、温め直したんだから大丈夫だろうと食べた結果、ウェルシュ菌にやられて腹痛を起こすといった原因となってしまうこともあります。
このことからも、カレーの温め直し方としては、電子レンジを使わずに鍋でやることをオススメします!
カレーのウェルシュ菌を予防する温め直し方は?
まずは、カレーのウェルシュ菌を予防するためには、調理後の保存方法がカギを握ってきます。
2日目以降も食べることを想定してカレーを作るのであれば、生焼け・生煮えの野菜やお肉が残ることのないよう充分に加熱し、氷水や保冷剤を使ってスピード冷却をおこない、鍋ごとではなく食べる分ごとに容器に小分けして冷蔵庫保存または冷凍庫保存(具材は取り除く)をしておきましょう。
まちがっても、ウェルシュ菌の最も生まれやすい常温で冷ましたものを保存するようなことはしないでください!
スピーディーに粗熱を取って冷やしたカレーをさらに冷蔵庫や冷凍庫といった低い温度環境で急激に冷たくすることで、ウェルシュ菌の発生を予防します。
とくに冷凍庫での保存は、冷蔵庫保存よりも菌の発生率が格段に減るのでおすすめです!
こうして保存したカレーの温め直し方は、冷蔵庫・冷凍庫保存ともに電子レンジではなく必ず鍋を使って温めなおしてください。冷凍庫保存の場合は、冷蔵庫で半日ほど自然解凍したものを鍋であたため直してください。
また、カレーの賞味期限や3日目以降も日持ちさせるコツについては、以下の記事を参考にしてくださいね。
【関連記事】
カレーは冷蔵庫で何日もつ?保存期間を延ばして日持ちさせる方法は?
カレーの温め直し方で焦げないよう水で伸ばして失敗した時は?
カレーの温め直しで頭を悩ませるのが、鍋の底にルーが張りついて焦げつきやすいことですよね。
そこでカレーが焦げないように皆さんのよく使う手が、水を使って伸ばす方法ではないでしょうか?
水でうまく焦げないように温め直せたら良いのですが、あやまってたくさん入れすぎて逆にさらっさらの薄い液体カレーになって、温めなおしに失敗どころか味まで落ちてしてしまったという経験をした方も多いのでは?
2日目以降、冷えて固まってしまったカレーを鍋で焦げないように温め直すには、牛乳を使うことをオススメします!
同じ水分でも牛乳で伸ばした場合は、カレーにコクがプラスされてまろやかな口当たりになります。
ゆっくりと弱火で少しずつ牛乳を入れながら、鍋の底が焦げ付かないように木べらなどで混ぜていきます。もし入れすぎてしまってゆるくなり味が薄くなってしまった場合は、ルーを追加してお好みの味に調節してくださいね。
そのほかトマトジュースやヨーグルト・ワイン・日本酒などをほんの少し加えて温め直すことで、味に変化をつけて楽しんでいる方もいるようです。
また、カレーの具材の定番ジャガイモが入ることによってじゃがいもとカレールーに含まれるデンプンがとろみをつけ、冷めると固まってしまい翌日温めなおそうとすると焦げつきやすくなってしまう原因にもなっています。
これを防ぐには、冷まして保存する前のカレーに大さじ1杯のハチミツを入れるのが効果的です!でんぷんを分解するアミラーゼが含まれているハチミツのこの成分は、熱に弱いため必ず熱が取れた状態のカレーに入れることがポイントです!
はちみつを入れることで冷蔵保存のカレーが過度に固くなりすぎることを防ぎ、温め直すときも焦げないですみますよ!
カレーの温め直しでの温度はどのくらい?
カレーを温め直すときに適した温度ってどのくらいだと思いますか?
再度火を通して加熱するときは、必ず75℃以上の温度で温め直してください!
カレーは保存容器から鍋に移してから弱火でゆっくりとまんべんなくかき回しながら10分ほど温め直してください。
ガス火の弱火は温度でいうと150℃程度ですので、75℃以上という基準はクリアしています。
これ以上の中火や強火での温め直しは、焦げ付きの原因となるため2日目のカレーの温め直しは必ず弱火で行うことを覚えておきましょう!
まとめ
カレーの温め直し方は、ウェルシュ菌による食中毒を予防する観点からもレンジではなく必ず鍋であたため、焦げないようにするためにも弱火で10分程度中までしっかりと熱が行き届くように加熱しましょう!
さらに鍋の焦げつきによる洗い物の悩みを解消するには、ハチミツや牛乳などを上手に活用して2日目以降のカレー生活も楽しんでくださいね♪
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