うなぎの旬は、土用の丑の日に食べられることから夏と思い込んでいましたが、秋から冬にかけてが美味しい時期って知ってましたか?
うなぎの旬は何月頃なのか?どんな栄養分が含まれているのか?スーパーなどの購入品の美味しい温め方は洗うのがいいってホントなのかについてまとめました。
うなぎの旬は何月?
うなぎの旬は、10月から12月にかけての冬にあたりますが、これは天然うなぎの話です。
天然うなぎは、冬の気温が低くなる季節には冬眠を控えて栄養を蓄えようとするため、脂の乗りが非常によく柔らかくて美味しい旬を迎えます。
ただ、獲れる量は年々減ってきていて市場に出回る量も少ないため、値段も1尾350gほどで6,500円前後とかなり高いのがデメリットです。
これを解消すべく、一年中美味しい鰻が食べられるように稚魚のシラスウナギを育てたものが、養殖うなぎになります。
江戸時代に夏の天然うなぎは旬でないことから売り上げが落ちることを見かね、夏バテを防ぐスタミナ食として土用の丑の日と銘打って張り紙をしたところ、鰻屋が繫盛し土用の丑の日が定着しました。
ちなみに、2021年夏の土用の丑の日は7月28日(水)になりますが、毎年この時期に合わせて養殖うなぎが一番出回る季節となるため、ある意味養殖うなぎの旬は夏ともいうことができますね。
うなぎは、養殖だからといって味が劣るわけではなく、生育環境が安定していることから天然モノよりも脂のノリが良く美味しさも引けを取りません。
天然うなぎは、しっかりと処理をしないと泥臭いにおいがして食べられないことも。夏場はさっぱりとした味わいで、旬の冬場はこってり感が強いのが特徴ですが、養殖ウナギは夏場でも脂がしっかりと乗っている違いがあります。
うなぎの栄養分は?
うなぎの栄養分の中でも特に豊富なのが、ビタミンAやビタミンB1・ビタミンB2です。
ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を健やかに保ち、骨や歯の成長をサポートする働きをします。脂と相性が良いことから、脂質の多いうなぎからはビタミンAを効率的に摂取できます。
ビタミンB1は、脳神経の働きをサポートしエネルギーを生み出すのに必要な栄養素で、ビタミンB2は、肌や髪・爪を健やかに保つ効果があります。
うなぎにはビタミンDもたくさん含まれていて、強い骨や歯を作る働きをしたり、イライラを鎮める効果もあります。
魚特有のDHAやEPAは、カラダの中では作り出すことのできない脂肪酸で、動脈硬化を防ぎ、LDLコレステロールを減らす働きを持っています。
そのほかのうなぎの栄養では、筋肉作りに欠かせないタンパク質をはじめ、若さを保つビタミンE・カルシウム・ナトリウム・鉄分・亜鉛なども豊富に含まれています。
うなぎの皮には、健やかな肌に保つ栄養素であるコラーゲンが身の部分も含めてたっぷりと含まれているため、女性の方は積極的に摂りたいですね♪
脂が乗っていて脂質の高い印象のうなぎですが、コレステロールを抑える働きを持つ不飽和脂肪酸でカロリーも蒲焼きや白焼きで300kcalほどとさほど高くないため、食べ過ぎなければそこまで心配する必要もありません。
うな重など白米と一緒に合わせて食べることでカロリーや糖質が跳ね上がるので、低カロリー低糖質を心がけている人は、ご飯の量を少なくするなど工夫して食べると良いでしょう。
うなぎの美味しい温め方は洗うと良い?
うなぎを美味しくいただく温め方は、洗うことです!
スーパーなどで購入したパック入りのうなぎを水洗いして大丈夫なの?と不安に感じる方もいるかもしれません。
温めるなら電子レンジでそのままチンすれば良さそうですが、レンチンだと身が硬くなって美味しくなくなります。
うなぎを洗ってからフライパンやグリル・オーブントースターなどで温めると、身もふっくらジューシーな仕上がりになりますよ♪
<うなぎが美味しくなる温め方>
1.水もしくはお湯で、うなぎに付いているタレを洗い流す。
2.キッチンタオルでうなぎの水分をしっかり取り除く。
3.うなぎに大さじ1杯の料理酒をふり4分~5分温めたら完成です。
フライパンを使った温め方は、料理酒をふりかけ弱火から中火で両面を5分程度焦げないように温めてください。
うなぎをグリルやトースターで温めるときは、アルミホイルの上に乗せて料理酒をふりかけ包んでから、弱火から中火で4分ほど温めてください。
水やお湯で洗うというひと手間を加えることで水分でうなぎが蒸し上がり、身がふっくらと生まれ変わります!
水でタレを洗い流してしまうため、味が薄くなることもあります。
付属のたれが付いているウナギなら良いですが、タレがないときは、醤油・みりん・砂糖を1:1:1の割合で鍋に入れて煮詰めればカンタンにうなぎのタレが手作りできます。
そのほかのうなぎの温め方では、緑茶や紅茶・ウーロン茶で蒸し焼きにすると、身がふっくら仕上がります。
緑茶や紅茶・ウーロン茶が手元にある方は、実践してみてもいいかもしれませんが、水で洗う方法なら鰻のかば焼き1つあればカンタンに実践できますので、ぜひ試してみて下さいね♪
まとめ
うなぎの養殖で1年中食べられることから、土用の丑の日の夏が旬だとばかり思い込んでいましたが、天然ウナギの旬は10月~12月で、なかなか口にできない希少価値の高い食材であることがわかりました!
養殖だからといって天然のうなぎに栄養分や味が劣るわけではないので、暑い夏を乗り切るのに1度は口にして栄養補給しておきたいですね。
市販のパック入りのうなぎの蒲焼は、水や熱湯でタレを洗い流してから料理酒を振りかけて温め直すことで、身が硬くなるのを防ぐことができるので実践してみてくださいね。
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