春菊が食卓で活躍する季節の到来ですが、旬の時期はいつ頃になるのでしょうか?
昔はすき焼きに入っている春菊が苦手で食べられなかったのに、今ではサラダにグリーンスムージー・ナムル・炒めもの・お鍋にと我が家には欠かせない食材となっています。
アク抜きなど下処理は必要なのか?栄養分や糖質量・保存法についてまとめました。
春菊の旬はいつ?
春菊は1年を通じてスーパーで手にすることができますが、旬の時期は11月から2月にあたり、流通量が一番多い季節は1月になります。
生産量は千葉県産が約3割を占め、栃木県と茨城県と合わせて6割以上のシェアを誇ります。
今現在の春菊の値段は、スーパーで1袋198円から298円前後の相場となっています。昨年の同時期と比べるとまだまだ高い印象ですね。
道の駅に行くと農家さんの作った春菊を含めた野菜が、スーパーで販売されているものより量も多くて安いので、野菜が高騰しているときは我が家ではよく利用しています。
店頭で春菊を選ぶ時は、葉にハリがあって色がより濃いもの・茎は太いよりも細いもの・切り口が変色していない新鮮な物・茎の下までびっしりと葉が付いて香りが強いモノをチョイスしてくださいね。
太すぎる茎は硬くて食感も悪く苦味が強くでることもあるので、より細いほうを選んで購入してくださいね。
春菊の栄養分や糖質量
春菊の100g中のカロリーは22kcal・糖質は0.7gと非常にヘルシーですので、単体では食べ過ぎを気にする心配はありません。
栄養素では、100gあたりのカルシウムは牛乳よりも多く含み、骨の形成を助けるビタミンKや体内に摂り入れることでビタミンAに変換するβカロテン、体内の余分なナトリウムを排出する作用のあるカリウム・マグネシウム・ビタミンB2・ビタミンC・ビタミンE・鉄分なども豊富です。
食物繊維では、水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維を多く含んでいます。
春菊の強い香りはペリルアルデヒドという成分で、自律神経や食欲旺盛の作用があり、せきを鎮めるなどの働きもあります。かぜの多い寒い季節を乗り越えるために生まれた食材と言っても過言ではありませんね。
カラダの中から元気になれる、体力アップに効果のある栄養価の高い食材であることがわかりますね。
春菊はアク抜きしないとダメ?
春菊特有の香りをクセと捉える人が多いことから、アク抜きする必要があるのではないかと思う方も多いようですが、あく自体はほとんどないので特に下処理は不要です。
春菊は生で食べられるので、サラダを作る時にわざわざ水にさらしてあくを抜くような面倒くさいことはしなくてOKです。水に浸けることで水溶性のビタミンやミネラルが水の中に溶けだし、せっかくの栄養素を摂り損なう可能性もあるため注意が必要です。
また、春菊に長時間火を通し過ぎるのも栄養分を失う原因になるので、おひたしなどを作るときの茹で時間には気をつけたいところです。
茹でる前に春菊についた汚れを流水で洗い流しておき、鍋に1リットルの水と小さじ1杯の塩を入れて沸騰させます。最初に茎の部分だけを鍋に入れて30秒ほど茹で、次に春菊全体を入れて10秒ほど茹でたら冷水入りのボウルに取り上げ熱を冷まします。
あとは水気を絞って食べやすい大きさに切り味付けをするだけですが、春菊は茹で時間が長いとより苦味を感じてしまいます。茎の固さは好みの問題もあると思いますが、茹でても60秒ほどに抑えておいてください。
春菊の保存法
春菊は足の速い食材のため、常温での保存はオススメしません。
冷蔵庫に入れる場合は、春菊の茎部分に水で湿らせたキッチンタオルか新聞紙を巻き付け、冷気に触れて葉が乾燥して萎びないよう密閉できる袋に入れて立てるようにして野菜室で保存してください。保存期間は約3日ほどです。
冷凍庫に入れるときは、生の状態は避け、少し上でお伝えしたように沸騰したお湯で40秒から60秒ほど茎と葉を下茹でしてから冷水で熱を冷まし、水分を絞り切ってから3cmから5cm幅に切って使いやすいようラップで小分けにしてつつみ、ジップロックに入れて保存してください。
生のままで冷凍すると葉っぱの部分が黒く変色し、えぐみや苦味が出て美味しく食べられません。軽く茹でてから冷凍したほうが、春菊本来の香りや食感を維持できます。とはいえ、時間の経過と共に風味は落ちてきてしまうので、約30日ほど日持ちはしますが早めに消費してしまうに越したことはありません。
料理の際は解凍不要で、炒めものや汁物には冷凍庫から出して凍ったまま調理できます。和え物にする場合は、冷蔵庫に移し替えて自然解凍してくださいね。
まとめ
秋から冬にかけて旬を迎える春菊は、ヘルシーながらカロテンや食物繊維・鉄分・ビタミン・ミネラル類の宝庫で栄養価も高く、香り成分は自律神経に作用しせきを鎮めることから寒い季節には積極的に取っておきたい食材の一つです。
アク抜き不要で効率的に栄養素を吸収するには生食がオススメですが、お浸しなどで下茹でする際は茎から茹でて葉は軽く湯通しする程度に留めてください。
劣化しやすい春菊は、冷蔵庫で保存するときは乾燥しないよう切り口に水分を含んだキッチンタオルを巻き、保存袋に入れて野菜室で立てて保管してください。
冷凍庫で保存する場合は、必ず生のままではなく下茹でした春菊を冷凍するようにしてください。
スーパーで購入する場合は、良く香り細めの茎で根元まで葉の付いた色が濃いものが新鮮ですので、選ぶ際の参考にしてくださいね。
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