たけのこは春に旬を迎える野菜ですが、どんな栄養があって糖質量やカロリーはどれくらいなのかご存知ですか?
炊き込みご飯や土佐煮・天ぷら・ペペロンチーノ・チンジャオロース・春巻きなど和風から洋風・中華まで幅広く活用できますが、生で食べることはできるのか?
保存は皮付きのままでも大丈夫なのか?長く日持ちさせるコツについてもまとめました。
たけのこの栄養価に糖質量やカロリーは?
たけのこには、カラダの余分な塩分を排出しバランスを保ってくれるカリウムをはじめ、タンパク質を構成するアミノ酸の一種で健脳効果のあるチロシンという栄養成分が含まれています。
茹でたたけのこや水煮の筍の節のあいだに白い粒が付着していることがありますが、白いつぶつぶはチロシンでカビではありませんので、食べても問題ありません。
食物繊維では、不溶性食物繊維のセルロースを豊富に含んでいます。腸内環境を整え排便をスムーズにするだけでなく、コレステロールの吸収を防ぐ効果があります。
ただ、たけのこは食物繊維が多い分、食べ過ぎると消化不良を起こし胃痛や下痢・便が詰まる原因となるため、しっかりと水分補給をしながら摂るなど注意が必要です。
そのほかポリフェノール成分のクロロゲン酸やカラダの機能のバランスをサポートするパントテン酸、皮膚や粘膜を健やかに保ち正しい味覚を維持する機能を担う亜鉛などの栄養素も含まれています。
生たけのこの100gあたりのカロリーは26kcal・糖質量は1.5gですが、茹でタケノコは30kcal・2.2g、水煮されてある加工品になると23kcal・1.7gと、水分が抜けてしまう分やや糖質量が高くなります。
特にスーパーなどで市販されている水煮のたけのこは、水に流れやすい栄養分のカリウムは生の筍に比べて約7分の1まで減少し食物繊維なども大幅に減ってしまうため、加工されたタケノコ(特に塩蔵品のメンマやしなちく)の栄養価はあまり期待できないことを覚えておいてください。
たけのこは生食できる?
たけのこは生で食べることができますが、山で掘ってから2・3時間以内のものに限定されます。
スーパーや八百屋・道の駅などで購入したたけのこは、生食できないということですね。
たけのこは、収穫したそばからえぐみの元となるシュウ酸やホモゲンチジン酸が増加するため、タケノコ掘りで掘り起こしたものはすぐに皮を剥いで水洗いし、食べやすい大きさに薄く切ってわさび醤油につけて生の刺身にして食べるのがオススメです。
私も一度だけ知り合いの方が所有する山でたけのこ掘りをしたことがあるのですが、生のたけのこをさしみにして辛子を効かせた酢味噌につけていただきましたが、コリコリとした食感とほど良い苦味・フレッシュさを味わえ美味でした♪
皮ごと焼いた筍の炭火焼もホクホクとした食感で絶品でしたが、たけのこ掘りする機会がなければなかなか経験することのできない貴重な体験でした。
筍のシーズンになるとたけのこ狩りを体験できるスポットも出てくるので、機会がある方はタケノコの生食をぜひ味わってみてくださいね。
たけのこは皮付きのまま保存してもいいの?
たけのこのえぐみは一晩で一気に倍増してしまうため、皮付きでそのまま保存するのはやめましょう!
保存するときは、必ず米ぬかなどを使って下茹でしてあく抜きの下処理をしてから保存するのが鉄則です!
たけのこのあく抜きの仕方については、別途記事にしましたのでコチラを参考にしてくださいね。
茹でたたけのこを冷蔵保存するときは、密閉容器にあらかじめ調理しやすい大きさに切った竹の子を入れ、水に浸して保存してください。浸け水を毎日取り替えることで、保存期間は約7日ほどです。
長期的に保存したい場合は、塩水に浸けることで約1ヵ月ほど日持ちさせることも可能です。
また、瓶に入れて保存することで約1年も保存することができます。空き瓶にゆでたたけのこを隙間なく詰め入れ水を注いで軽く蓋を閉めたら鍋に入れ、瓶の口がのぞく箇所まで水を注ぎ沸騰したらさらに30分煮沸します。
煮終えたらやけどに気をつけながら瓶を取り出し、きちんと蓋を閉めてビンを逆さまにして冷まします。冷却後は、涼しい場所で保管しましょう。
長く日持ちさせたい場合は、冷凍保存もオススメです。下茹でして冷ましたたけのこを小さめに切ってジップロックに入れて保存するだけでも約1ヵ月持ちますが、この方法ですと解凍したら水分が抜けてシャキシャキ感がなくなり食感が悪くなります。
ゆでタケノコを砂糖でコーティングすることで、水分が抜けて食感が悪くなるのを避けることができます。調理しやすい大きさに切ったたけのこ(約300gまで)に大さじ1杯の砂糖を振ってよくまぶしてから、密封袋に入れて冷凍保存してください。
あらかじめだし汁や味付けをしてから冷凍するのもオススメです。冷凍たけのこは解凍不要で、そのまま炒め物や煮物・スープなどに活用してくださいね。
まとめ
たけのこは、生でも加熱でも手に入れたその日に食べるのがもっともベストと言われるほど、フレッシュさが命の淡色野菜です。
ビタミン・ミネラル・食物繊維など栄養成分も豊富で低カロリー低糖質ですが、1年中購入できる水煮などの加工食品ではあまり栄養素は期待できないため、旬の時期は積極的に生タケノコを灰汁抜き処理していただいてくださいね!
大量にいただくなどして消費しきれないときは、塩漬けや瓶詰め保存するか冷凍保存することで約1ヵ月から1年保存が効いて便利ですので、状況に応じて活用してみてくださいね。
コメント