干し椎茸はいつでも購入することができますが、値段はスーパーでいくらぐらいするのでしょうか?
生しいたけに比べて旨みもかなり凝縮され戻し汁も出汁として使えるので、お味噌汁に茶わん蒸し・煮物・そばつゆにと料理の幅も広がりますね。
干し椎茸の糖質やカロリーに栄養素、どんことの違いや早く戻したい時の方法についてまとめました。
干し椎茸の値段はスーパーでいくら?売り場はどこ?
干し椎茸の値段がスーパーでどのくらいなのか?自宅近くの店舗をチェックしてみました。
・PBスライス椎茸-178円(中国産20g)/298円(国産12g)
・PB九州産原木しいたけ各種-298円(13g)/398円(18g)/598円(60g)
・各メーカー国産シイタケ-298円(15g)/398円(30g)/415円(30g)
・大分産干し椎茸-438円(38g)/598円(40g)
・どんこ椎茸-525円(四国産40g)/598円(PB50g)678円(大分産40g)
※すべて税抜価格
値段の相場は、下は178円から上は678円までで、内容量は13gから60gまでの商品の取り扱いがあります。
スーパーのPB(プライベートブランド)商品では、スライスされた干し椎茸も売っていました。国産の乾しシイタケは、九州産のものが多い印象です。どんこを含めても大分産という表示が目立ちました。
干し椎茸の売り場は、スーパーの乾物コーナーになります。きくらげやお麩などと一緒に陳列されていて、横並びにはマロニーやはるさめ・豆製品・お漬け物の材料なども並んでいました。
干し椎茸とどんこの違いは何?
スーパーなどで干し椎茸を探していると必ず目にする「どんこ」ですが、何が違うのでしょうか?
干し椎茸は、かさの開き方の違いで、「冬菇(どんこ)」・「香信(こうしん)」・「香茹(こうこ)」に分類されます。品種の違いはなく、呼び名が変わるだけです。
「どんこ」は、傘が内側にくるっと巻いていて6分ほどの開き具合で丸く身が肉厚です。大分県など九州地方での栽培量が多く、干し椎茸よりも値が張るのが特徴です。食べ応えがありますので、お鍋の具材や煮付け・天ぷらなどの料理に向きです。
どんこの中でも「花どんこ」と呼ばれる傘の部分が白くひび割れたものは、出回る量も少なく希少価値の高い干しシイタケであることから「森のアワビ」と称され、値段も300g1万円を越える高級品です。
「こうしん」は、傘が7分以上から全部開ききったものの呼び名を指します。どんこに比べると厚みが薄く平べったいことから価格も安めです。戻す時間も早く使いやすいのがメリットです。炒め物やチラシ寿司など、そのまま使うよりカットして使う料理に向いています。
「こうこ」は、かさの開きも身の厚みもどんこと香信の良いとこどりした乾燥椎茸なので、切って使っても良しそのまま調理しても良しの均衡の取れた干ししいたけです。
スーパーでは、香信や香茹と表記してある干し椎茸はほとんど見かけることがありませんが、3種類の乾燥シイタケの特徴を頭の片隅にでも置いて選ぶときの参考にしてみてくださいね。
干し椎茸の糖質やカロリーに栄養素は?
干し椎茸の糖質やカロリーを100gと1個(5gで換算)あたりで見ていきましょう。
g/個 | カロリー | 糖質 |
---|---|---|
100g | 182kcal | 22.4g |
1個 | 9kcal | 1.1g |
生シイタケ100gはカロリー19kcalなので一見すると高く見えますが、干し椎茸100グラムは生の4から5倍の重量にあたります。乾燥して水分が抜けた分、カロリーや糖質も高くなりますが、干しシイタケ1枚で見ると低カロリー低糖質だということが一目瞭然です。
干し椎茸の栄養素では、生しいたけのときに比べてビタミンDは31倍・食物繊維とカルシウムは10倍・カリウムとマグネシウムは7倍・鉄分と葉酸は5倍など、乾燥させることで栄養素が跳ね上がるうれしい効果をもたらします。
また、乾燥させることで干し椎茸の旨味成分であるグアニル酸もぐんと増えるので、より濃いうまみを感じるようになります。グアニル酸は、グルタミン酸を含む昆布やしょうゆ・味噌・トマトなどの食材と合わせて使うことで、より旨みを引き出すことができるので、調理のときに上手に組み合わせてみてくださいね。
干し椎茸を早く戻したい時の方法
干し椎茸を早く戻す方法が知りたいという方には、電子レンジを使った戻し方がおすすめです。急ぎのときや時短調理したい時に便利です。
【干し椎茸の戻し方手順】
1.干し椎茸を耐熱ボウルに入れて、水の量はかさが隠れるくらいまで入れます。
2.水やシイタケと密着するようにラップでフタをします。
3.500wのレンジで2分間レンチンします。
どうしても時間がなくて早く戻したいときには、レンジを利用することですぐに料理できますね。キッチンバサミで干ししいたけをスライスして細かくすれば、もっと早く戻すことも可能です。
戻し汁も出汁として無駄なく使うことができますが、この方法だと熱に弱い旨味成分であるグアニル酸が壊れてしまい、せっかくのうまみが半減してしまいます。ぬるま湯と砂糖を使った戻し方も同様です。
ですので、時間に余裕のある方は必ず冷たい水で、最低6時間から12時間かけてゆっくりと戻すことをおすすめします。前日の就寝前に浸けて冷蔵庫に入れておけば、あっという間に戻すことができますし、旨み成分も逃さず効率よく摂ることができるので一石二鳥ですね。
干し椎茸のかさの厚さで戻す時間も変わってきます。こうしんやこうこでも厚さが薄いものは5時間ほど、こうこやどんこで傘が厚いものは12時間から24時間を目安に戻しましょう。
余った戻し汁を保存したいときは、冷蔵庫で2日から3日、冷凍庫では1ヵ月ほど日持ちします。製氷皿で保存しておけば、使いたい分だけキューブで取り出せて使えるので便利ですね。
多少うまみが減ってでも早く戻したいという方は、電子レンジを活用してくださいね。
まとめ
干し椎茸の値段は、スーパーでは税抜200円前後から700円前後です。PBから各メーカーのものまで、乾物コーナーで16gから60g入りの商品が取り揃えてあります。100gなど容量が大きいものをお求めの場合は、業務スーパーへ行けばあります。
どんこと干し椎茸は、かさの開きが6割ほどか全開かと厚さが違うだけで、種類は同じですが冬菇のほうが肉厚で価格は割高になります。
乾して水分が抜けたしいたけ100gは生シイタケの5倍ほどにあたるため、カロリーや糖質は高く見えますが、1個当たり9kcal・1.1gとヘルシーなことがわかります。栄養素もビタミンDでは生の31倍も増えるなど、旨味も栄養価もギュッと凝縮されます。
干し椎茸の戻し方は、基本冷水で戻すことを推奨します。急ぎで早く戻したいときは、旨味は減ってはしまいますが、レンジを使って戻すことで500wで2分と時短調理も可能ですので、お試しくださいね。
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