柿は10月から11月が最も旬ですが、スーパーの売り場に出始める時期はいつ頃で値段は1個どのくらいしょうか?
秋から冬にかけて欠かせないフルーツの味覚なので、栄養や糖質にカロリーは1個どれくらいなのかも気になるところです。
柿も種類が小さいものから大きいものまで豊富ですが、甘い品種でおすすめのものについてや食べ頃の見分け方についてもまとめました。
柿がスーパーに出回る時期はいつ頃までで値段は1個いくら?
柿は、地域によって早ければ9月の半ばを過ぎたあたりからスーパーの売り場に並んできますが、安定して出回るようになる時期は、旬を迎えた10月に入ってからです。長いところでは、2月から3月頃まで柿を楽しめる地域もありますよ。
2021年9月23日現在では、東京・千葉・大阪・大分県など一部のスーパーで、柿の産地ベスト3である和歌山県産や奈良県産・福岡県産の種無し柿が1個105円~149円(値段は税込価格)、袋に入った4個入りの一番安いもので214円から高いものでも538円で販売され始めていますね。
利根早生柿の袋入りが216円~312円で販売されている地域もあります。
うちの近所のイオン系列スーパーマックスバリュの売り場では、9月16日より西村早生柿の1袋4個入りが陳列されるようなり、翌週の9月23日には種なし柿の1個売りが149円の値段で販売されるようになりました!
地元企業の運営するスーパーでも、特売日には西村早生柿1玉が105円・3玉入り321円で売っていました。
10月の中旬から下旬の時期になると、富有柿や太秋柿などがスーパーでも陳列されるようになります。昨年の柿の1個売りの値段は、安くて税込105円から高くて213円ぐらいだったと記憶しています。
柿には実がよく成る「生り年」と不作の「裏年」があり、栽培される農園や気象条件によっても異なりますが、生り年のときは流通量も増え安く手に入れることができるので、柿好きにとってはこれからの時期はうれしい季節になりますね♪
柿の栄養や糖質にカロリーは1個どれくらい?
柿の栄養で目を見張るのが、みかんなどの柑橘類の約2倍ものビタミンCが含まれていることです。ビタミンCの果物といえば、キウイやミカンなどのかんきつ類を誰もが想像すると思うので意外ですよね。
ビタミンCは、1日100mgが必要量となっていますが、柿は100gで55mgのビタミンCを摂取できるので、1個食べるだけで必要なビタミンCが摂れてしまう優秀なフルーツです。
ペクチンを含む水溶性・不溶性の食物繊維も豊富で、ポリフェノールのタンニンにカリウム、皮膚を健やかに保つβカロテンも野菜のピーマンとほぼ同量を誇ります。
柿の糖質は100g中14.3gで、1玉あたりの重さは平均して200gですで、1玉消費したときの糖質は28.6gです。
柿のカロリーは、100gで60kcalなので、1個分のカロリーは120kcalとなります。
柿といえば渋柿を干して作った干し柿もありますね。乾燥させることで食物繊維やβカロテン・カリウム・ビタミンAなどの栄養は、約5倍から10倍も高くなりうれしいこともある反面、ビタミンCはほとんどなくなり糖質は100gで57.3g、カロリーは100gで276kcalと約4倍から5倍へと高糖質・高カロリーへと変身します。
どんな果物にもいえることですが、ドライフルーツにしたものは生のくだものに比べて栄養価は豊富ですが糖質やカロリーも高くなり食べ過ぎは太る要因となるため、摂る量には充分留意してください!
柿の種類は小さいものから大きいものまで1000種類もある?
一口に柿と言っても、種類は小さいものから大きいものまで、実にその数1000種類を超えます。
小さい柿の種類では、1玉100gほどの重さの甘柿「筆柿」があります。細長い形と完熟すると黒い粒が果肉に出るのが特徴的な愛知県産の柿で、地元では珍宝柿の名で通っています。
「西村早生」は、福岡県産のものが多く200gと小ぶりな種類にはいります。種が少なければ渋く多ければ甘い不完全甘柿です。果肉が甘くなるとごまのような黒い点が現れることから「ゴマ柿」ともよばれます。
渋柿では、岡山県や島根県などで多く生産されている「西城柿」という種類が重さ100gから150gと小さいです。ほど良い固さと糖度が高いのがウリです。
大きい種類の柿だと、350gから400gの重さを誇る「太秋」が挙げられます。熊本県で生産されているものが多く、皮に条紋という黒い線が入りやすいため見た目は不格好ですが、濃い甘みが印象的な柿です。
「甲州百目(こうしゅうひゃくめ)」は、重さが375gから大きいものでは500gのものまである、釣鐘形が特徴的な渋柿です。福島県や宮城県などで主に生産されており、「あんぽ柿」や「ころ柿(枯露柿)」など干し柿になって売られています。
「次郎柿」は、治郎柿とも表示され、平均250gから300gの重さの甘柿で愛知県で多く生産されています。ほぼ種がなく甘くて四角く平べったい見た目が特徴です。
「富有柿」は、重量230gから280gで数ある種類の中で生産量トップの甘柿です。主に奈良県での生産数が高く、冷蔵柿としてスーパーでは2月から3月頃まで売り場で見かけますね。
柿の品種でおすすめのものは?
柿は驚くほどたくさんの品種があって、どれがおすすめなのか購入するときに迷ってしまいがちですが、甘柿と渋柿に分けて人気の高い品種を見ていきたいと思います。
甘柿でおすすめの品種
甘柿の日本最古の品種は、神奈川県川崎市で発見された禅寺丸柿と言われていますが、続々と甘柿の品種が登場したことにより現在は地元でのみの販売となっています。
太秋柿は、皮の見た目が青っぽくて黒い筋が入っていたりと、パッと見は美味しそうに見えませんが、糖度が平均して16度以上と濃い甘みに瑞々しい果肉とリンゴや梨を食べているかのようにサクサクとした歯ごたえで、ランキングでも上位の甘柿の品種です。
1個500円前後、高級なものだと1玉1,000円を超えるものもあるため、スーパーよりもデパートや青果専門店・ネット通販などで買い求めることになります。
花御所柿は、鳥取県のみで生産され11月下旬から12月上旬ごろに収穫される晩生品種です。特に甘みが強いものでは糖度が20度を超すものもあり、希少品種のため流通量も多くないので、インターネット通販からのお取り寄せになります。
次郎柿は、平均糖度が16度以上で歯ごたえのカリっとした水分少なめのさわやかな甘みが特徴の品種です。愛知県や埼玉県などで柿全体の生産量の2%しか栽培されていない希少な品種なので、栽培地以外の県では見かけることが少ないかもしれません。ネットショップでは、格安の訳あり商品も扱っているので、お手頃な価格で手に入れることができますよ。
渋柿でおすすめの品種
会津身不知(あいづみしらず)は、種はありませんが一般的に種の周りのみ渋みが抜けると言われている「不完全渋柿」の品種です。
ほとんどが福島県で栽培され、炭酸ガスや焼酎などで渋抜きされたものは「さわし柿」とも言われ市場へ出回ります。甘くてとろけるような食感が特徴で、献上柿で有名です。
平核無(ひらたねなし)も不完全渋柿で、山形県や和歌山県が主な栽培地です。種がないことから「たねなし柿」として親しまれ、「庄内柿」や新潟県では「おけさ柿」「八珍柿」などの呼び名のほうがポピュラーです。
果汁が多くて甘くてジューシーですが、柔らかすぎない果肉の食感がおすすめの品種です。
四ツ溝は、静岡県と和歌山県のみで生産されている完全渋柿の品種です。渋抜きすることで糖度が高くなり、種が少なく食べやすいのが特徴です。干し柿としても需要の高いかきです。
柿の食べ頃の見分け方ってあるの?
柿の食べ頃は、固めがいいのか?柔らかめがいいのか?人それぞれ好みの問題があるので、これといった明確な見分け方はありません。
美味しい柿を見分けるという観点からは、以下を基準に選ぶといいでしょう。
・ヘタの葉の緑が鮮やかかつ実にしっかりとくっつているもの
・色ツヤともに良く表面がガタガタと形が崩れていないもの
・手で持ったときにほどよい硬さや中身が詰まってるような重みを感じられるもの
スーパーや市場などで柿を吟味するときには、以上の3点をしっかりとチェックしてください。
そのうえで、シャキシャキした食感の柿が好みであれば、追熟が進んでしまわないよう冷蔵庫で保存することで2週間ほどシャキシャキ感を楽しむことができます。
とろとろの柔らかい柿が好きであれば、常温に3日ほど置けばやわらかくなって食べ頃です。それ以上置きすぎると、腐ってカビが生えたりして食べられなくなるので気をつけてくださいね。
私は、硬めの柿も柔らかめの柿もどちらも好きですが、少し硬いかなと感じたときは、イチョウ切りにした柿と蕪とカブの葉をごま油と塩麹とブラックペッパーで和えものにしたり、春菊やロメインレタス・聖護院大根などと一緒にサラダにして食べています。
ちょっと熟しすぎたなといったときは、小松菜や梨・生姜を使ったグリーンスムージーにして飲むのも美味しいですよ。
硬めの柿をそのまま焼いて食べると柔らかくなって甘みが増しますし、柿グラタンや天ぷら・煮物・柿ジャムなどいろいろなレシピを試して、自分だけの食べ頃の時期や食べ方を見つけてみてくださいね。
まとめ
柿は、スーパーで早ければ9月半ばの時期より売り場に並び始め、長いところでは3月まで楽しむことができます。
ビタミンCをはじめ、食物繊維やカリウム・タンニン・βカロテンなどの栄養も豊富で、糖質とカロリーは100gで14.3gに60kcal、柿1個では28.6g・120kcalです。
乾燥させて作る干し柿では、栄養価が高まる一方で糖質やカロリーもグンと上がるため、食べ過ぎには気をつけたいところです。
種類は大ぶりなものから小ぶりのものまで多数ありますが、甘柿では太秋・花御所・次郎・富有といった品種が、渋柿では会津身不知や平核無・四つ溝・西城などが甘くて人気でおすすめです。
食感など食べ頃の見分け方は好き好きですが、美味しい柿かを見分けるポイントでは、ヘタの状態や色つやなど果実の見た目・手に持ってみたときの重さをベースに、好みの柿をチョイスしてみてくださいね。
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